
江戸の精神文化を、深く知り、次代へ育てる
世界に広がる日本文化
今日、日本文化の裾野は、世界で数億人規模に広がっています。「抹茶ラテ」や各国で独自に発展した寿司、アニメや漫画ををはじめ、和食、工芸、芸能、思想、美意識は、各地で新しい解釈やフュージョンを生み続けています。
このように裾野が大きく広がっていることは、日本文化が柔軟で、他文化と響き合いながら発展してきた証でもあります。裾野が広いということは、 山に例えれば、それだけ頂が高いということでもあります。
日本文化の最も高い頂点には、皇室を中心とする朝廷文化があります。そこに凝縮された精神性や様式は、長い時間をかけて磨き上げられてきました。
武家文化と「柳営」
朝廷文化はやがて朝廷の外にも伝わり、それを深く学び、実践の文化として体系化したのが武家でした。
武家文化は、精神・身体・統治・日常を一体として捉える文化として発展し、社会全体の基調となっていきます。
徳川将軍家のもと、泰平の世が続いた江戸時代において、武家文化はさらに洗練され、町人文化とも響き合いながら、世界でも類を見ない文化的成熟を生み出しました。
その武家文化の中枢にあったのが、将軍を中心とする「柳営」の文化です。柳営は、将軍・大名・旗本が実際に日々実践した文化の場であり、式楽としての能、将軍の茶道、禅、剣術、弓馬術、礼法、書道、漢文などが、一つの精神文化体系として結びついていました。
柳営文化研究会とは
柳営文化研究会は、この柳営を中心とする武家文化の精神性・思想・美意識を起点に、江戸および武家文化の本質を研究・整理し、現代および次代へと伝えていく研究・継承のための団体です。保存や顕彰のみを目的とするのではなく、研究・理解・実践を通じて、文化が自然に息づき続ける場をつくることを目指しています。
主な活動内容
柳営文化研究会では、以下のような活動を行ってまいります。
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江戸・武家文化に関する学術的研究・史料研究
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能、茶道、禅、武芸、礼法、書、漢文などを横断した思想研究
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国内外に向けた体験型プログラムの企画・実施
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子どもや若い世代を対象とした「ならいごと」としての文化継承
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研究者・実践者・芸能者との交流、講演会・研究会の開催
これらの活動を通じて、柳営文化を「知識」としてだけでなく、体験され、身につき、育っていく文化として伝えていきます。
組織体制
顧問
德川家広様
德川宗家第十九代当主。
德川将軍家の歴史と精神文化を現代に伝える立場から、研究会の思想的支柱としての役割を担う。
会長
清水義也
旗本・清水家の子孫。
旗本の子孫でもあり、観世流家元直門の能楽師でもあることから、式楽としての能をはじめとする武家芸能の実践知をもとに、研究会の活動を統括。
代表理事
長山大介
旗本・長山家の子孫。
起業家・投資家としての経験から、研究会の企画・運営・経営を担い、学術・文化と社会をつなぐ。